Vol 8

〜血糖上げにくい低GI食〜
カロリーとは別、質に注目

血糖値
が上がりにくい食べ物を活用し、糖尿病患者の血糖をコントロールする新しい
食事療法が広まってきている。食べ物の血糖上昇作用の度含いを数値で示す試みも進み、一部の食品では表示も始まった。こうした食品を活用した「低インシュリンダイエット」と呼ぶ新しい減量法もブームになっている。食事療法は食べる量を総カロリーで制限する手法から、食べ物の 質を考慮したきめ細かな手法に変わりそうだ。
茶わん一杯 の白米と、それと同量のすし飯。
両方ともカロリーはほとんど変わらないが、食後の血糖上昇の様子は大きく違ってくる。食後二時問までの血糖上昇は白米を100とすれば、すし飯は67にとどまるという。刺し身と米を食
べたとしても、白米で食べるより、すしとして口にした方が血糖値の上昇を抑えられる。
食物には血糖値を上げる作用がある砂糖や果糖、ぶどう糖や、でんぷんなどの炭水化物が含まれている。 これらが消化管内で分解されて血液中に吸収されると、血糖値が上がる。だが最近の研究で、糖や でんぷんの種類によって、食後の血糖値の上昇の仕方は異なることが分かってきた。食べ物に含まれる炭水化物以外の成分も血糖値の変化に影響を及ぼす。

では どんな食物が食後の血糖値を上げやすいか。
様々な食品の血糖上昇作用を示す数値「グリセミツク指数=GI」の算定作業を進めている。健康な人に様々な食べ物を食べてもらい、食後の血糖値の変化を調べる。
それぞれの食べ物に含まれる炭水化物を等量食べた場合、食後二時間の間にどれだけ血糖値が上がるかを白米を100とした場合の相対値として示した。
白米(GI値100)より低いのは、うどん(同58)、そば(同56)、スパゲティ(同56)、乳製品など。白米をそのまま食べるより、酢や乳製品、大豆製品などと一緒に食べるとGI値が下がる。
ご飯だけを食べるより、すし飯にしたり、酢の物や牛乳、ヨーグルト、納豆やみそ汁などと組み合わせれば血糖値の上昇を抑えられる。
日本経済新聞より

 
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