冷夏の影響で今年の花粉は少なめ−−。花粉シーズンを前に、民間気象情報会社のウェザーニューズ(東京)が6日までにまとめた「2004年のスギ、ヒノキ花粉の飛散傾向」によると、今年の飛散は平年より少なめとみられ、花粉症に悩まされる人には朗報となりそうだ。
特に冷夏が深刻だった東北で顕著に少なく、関東甲信や中国地方でも大量飛散だった昨年の10分の1以下となる所がある見込み。昨夏の気温が高かった九州南部は「少ない全国の中ではやや多めではないか」と予想している。
各地の飛散開始は、九州と四国が2月上旬、中国、近畿、東海、関東甲信が2月中旬、関東の北部沿岸、東北の南部沿岸、北陸が2月下旬、東北が3月上旬以降の見込み。
花粉情報協会理事で兵庫県芦屋市立芦屋病院の吉村史郎医師は「日本人の2割近くが花粉アレルギーを持つとされ、敏感な人はわずかな花粉でも症状が出る」としている。(共同通信)
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