私たちが体を動かすためには欠かせない部分、「関節」。骨と骨をつないでいる部分のことだが、実は関節では直接骨と骨はぶつかっていないのだ。 関節の骨と骨のすき間を埋めているのは、やわらかくて弾力性のある「関節軟骨」と、「滑膜(かつまく)」という薄い膜から分泌される「関節液」。これが、潤滑油の役割を果たし、私たちは関節をスムーズに動かすことができるのだ。
関節の中でも、特に痛みを起こしやすいのが膝。体重を支えながら、立ったり歩いたり、階段を昇ったり降りたりするので、大きな負担がかかるからだ。
とはいえ関節痛を引き起こす原因はいろいろある。痛む場所や、痛み方、年齢によってもその症状はさまざまだ。もし関節に痛みを感じたら、まずは安静にし、早めに専門医である整形外科で受診しよう。
コラム:膝にかかる負担はどのくらい?特に痛みを起こしやすいのは膝。それもそのはず、膝関節は、歩行時には約60度、しゃがむ動作は約100度、正座では約140度と広い範囲の曲げ伸ばし運動を行っている。また、かかる負担も大きい。平地歩行時には体重の約2〜3倍、階段昇降では約4倍、走ったりするときには約6倍もの力が膝にはかかっている。 |
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